飲み会への参加が憂鬱で仕方がない。そんな人は、世の中にたくさんいるのではないでしょうか。

もともと僕も、その一人でした。

自己嫌悪感MAXだった大学時代、浮いた話のなかった僕にとって、飲み会の恋愛トークは安室奈美恵の『Love Story』のように、いつも抜け出したくなる時間でした。

ただ、飲み会が憂鬱だった理由は、それだけではありません。僕にはもう一つ、大きな障壁がありました。

シンプルにお酒が弱い!

両親はあまりお酒に強い体質ではなく、ご多分に漏れず僕も、ビールを一杯飲み終える前に頭が痛くなってダウンしていました。

飲み会の経験が増えてくると、事前にウコンを飲んだり、空腹を避けるために家で自作のもつ鍋を食べてから臨んだりもしました(結局、頭は痛くなるのですが……)。

そんな僕が、今ではワインを日常的に楽しんでいます。

この記事では、お酒が弱い自分を嫌っていた僕が、ワインを好きになるまでの道のりを書いてみます。

お酒が弱い自分が嫌い

周りの友達はグビグビお酒を飲み、女の子たちとワイワイ酔っ払って、楽しそうに大学生活を送っていました。一方の僕は、お酒を一杯飲みきれない。頭は痛くなる。まったく盛り上がれない……。

お酒が弱いのは遺伝的な体質だから仕方がない。それでも当時の僕は、お酒を通じて、遺伝子レベルで自分のことを嫌いになっていました。同時に、そんな体質を受け継いだ両親への恨みまで募らせていました。

仲の良い友達と飲みに行っても、すぐに潰れて「お前、雑魚いな(笑)」とよく言われました。友達に深い意味はなかったと思います。というか、事実をそのまま述べただけなのですが、当時の僕はそう言われるたびに傷ついていました。

友達とお酒を飲みながら深い話でもできたら、大学生活も楽しいだろうに。お酒も飲めないし、話すネタもない。そんな状況でした。

「吐きそう」の正体がゲップだと気づいた

当初、飲む機会が多かったのはやはりビールでしたが、どうにも苦手でした。というのも、当時の僕はゲップをうまく出せない、赤ちゃんのような男だったのです。ビールを飲むとだんだん胸のあたりが苦しくなり、吐きそうになることを繰り返していました。

ある飲み会で、耐えられずトイレに駆け込んだところ、出てきたのは吐いたものではなく、大きなゲップだけでした。あら不思議、吐き気だと思っていたものが、一気に楽になったのです。

そこで初めて、これまで吐き気だと思っていた感覚の一部は、炭酸でお腹に空気がたまった苦しさだったのかもしれない、と気づきました。

飲んでいるとき以外にも、食後に胸のあたりが苦しくなることがありました。そんなときにゲップを出す感覚を覚えていくうち、ある日を境に自然と出せるようになりました。

もちろん、頭痛までなくなったわけではありません。それでも、ゲップを自然に出せるようになってからは、ビール一杯くらいなら、時間をかけて飲みきれることが増えました。

ワインだけは苦手だったのに、気づけばいちばん好きになった

ビールが飲めるようになったあと、なんとなく日本酒も飲めるようになりました。

昔、父が日本酒を飲んでいたときは、あの「アルコール!」という感じの匂いを嗅ぐだけでも嫌でした。それがいつからか、「ほんのりお米の旨味が感じられて、おいしいなあ」と思うようになりました。

日本酒は、お猪口一杯という少量から飲めることも、とっつきやすかった理由かもしれません。

一方で、ワインだけはどうしても苦手でした。

「ぶどうからできているなら、ぶどうジュースのような味がするはず」。どこかでそんな期待をしていたのだと思います。口にするたび、頭に浮かぶのはウェルチの濃いぶどうジュース。そのイメージと実際の味とのギャップを、なかなか埋められませんでした。

ところが社会人5年目の秋、先輩たちに連れて行ってもらったイタリアンレストランで、その印象が変わります。

「ワインは苦手なんですけど、少しだけ飲んでみます」

そう言ってグラスにほんの少し注いでもらい、一口飲んだ瞬間、素直に「えっ、うまい」と思いました。

生ハムやパンと一緒に味わったことも大きかったのでしょう。ワインは単体で飲むものではなく、料理と一緒になることでおいしさが広がるものなんだと、初めて知りました。

名前も覚えていない一杯が、僕がワインを好きになるきっかけになったのです。

その年のクリスマス、妻と自宅でパーティーをすることになり、近くのスーパーで売っていた「モエ・エ・シャンドン アンペリアル」を購入しました。これが、人生で初めて自分でワインを買った瞬間でした。

ローストビーフや七面鳥などと合わせて飲むと、肉の脂っこさを和らげてくれるような泡の爽やかさに心を打たれました。

それ以降、アルパカやコノスルといったコストパフォーマンスの高いワインを買ってきて、夕食と一緒に楽しむ習慣ができあがりました。

アルコール遺伝子検査をしてみた

そもそも「お前、酒飲まれへんかったんちゃうんかい」という話に戻ります。YouTubeでワインの動画を見ていたとき、「お酒は自分に見合った量を飲みましょう」という話の中で、アルコール遺伝子検査キットが紹介されていました。

一つ6,000円ほどと少し値は張ります。それでも、自分は果たして下戸なのかどうかがずっと気になっていたので、調べる価値はあると思い、Amazonで購入しました。

Genotypist (Paper Report) Alcohol Sensitive Gene Analysis Kit

検査は、付属の綿棒で左右の頬の内側をこすって口腔粘膜を採取し、それを検査センターへ送付するというものでした。

2週間ほどして結果が届き、僕は以下の9分類のうち、真ん中にあたる「R2型」と判定されました。

アルコール感受性遺伝子検査でR2型と判定された結果表

検査結果を見て、「まったく飲めない体質ではない一方で、決してお酒に強いわけでもない」という自分なりの理解に落ち着きました。以前より飲めるようになった感覚はありますが、遺伝的な体質そのものが変わったわけではありません。

また、検査結果には、飲酒による健康リスクについても記載されていました。これは「飲んでも大丈夫」というお墨付きではなく、自分の体質を知り、飲み方を考えるための材料なのだと思います。

今後も、体調を見ながら無理のない量で楽しんでいきたいです。ワインは缶ビールなどと違い、その日に飲む量を自分で細かく調整しやすいところも、僕に合っていると感じています。

ワインは楽しい

ワインを飲むようになって、妻の作る手料理がよりいっそうおいしく感じられるようになるなど、人生の幸福度が上がった気がします。

そして、Kindle Unlimitedで漫画『神の雫』を読み始めたのですが、主人公の神咲雫や遠峰一青のように、ワインを飲んで感じた情景を自分なりに表現するのが、けっこう楽しい。同じワインと呼ばれるものでも、こんなにいろいろな風味があるのかと勉強になります。

ということで、このブログでは、僕が飲んだワインの感想もアップしていきたいと思います。

一本を飲みきるのに2週間ほどかかるので、亀さんペースでの投稿となりますが、何卒ご容赦ください。

ABOUT ME
ちょす
20代後半男性、現役地方公務員。家族は妻。過去の体験や、読書・AI・趣味・仕事の経験を通して、「自分で人生を選ぶ力」を育てるヒントを発信しています。